制作国 カナダ
制作会社 サリバン・エンターテイメント
制作年 1987年
上映時間 165分
監督 ケヴィン・サリバン(Kevin Sullivan)
制作 トラディ・グラント(Trudy Grant)
ケヴィン・サリバン(Kevin Sullivan)
原作 ルーシー・モード・モンゴメリ(Lucy Maud Montgomery)
脚本 ケヴィン・サリバン(Kevin Sullivan)
撮影 マーク・チャンピオン(Marc Champion)
音楽 ヘイグッド・ハーディ(Hagood Hardy)
日本公開 1990年8月、松竹富士
ビデオ LD : パイオニアLDC \5700
VIDEO : 松竹 \4800
   
 
出 演
ミーガン・フォローズ(Megan Follows) アン(Anne Shirley)
コリーン・デューハースト(Colleen Dewhurst) マリラ(Marilla Cuthbert)
ウェンディ・ヒラー(Wendy Hiller) ミセス・ハリス(Mrs.Harris)
フランク・コンヴァース(Frank Converse) モーガン・ハリス(Morgan Harris)
ジュヌヴィエーヴ・アップルトン(Genevieve Appleton) エメライン・ハリス(Emmeline Harris)
マリリン・ライトストーン(Marilyn Lightstone) ステイシー先生(Miss Stacy)
シュイラー・グラント(Schuyler Grant) ダイアナ(Diana Barry)
ジョナサン・クロンビー(Jonathan Crombie) ギルバート(Gilbert Blythe)
Rosemary Dunsmore ブルック校長(Katherine Brooke)
Kate Lynch ハリス(Pauline Harris)
Susannah Hoffman プリングル(Jen Pringle)
Kathryn Trainor エシー(Essie)
Patricia Hamilton レイチェル(Rachel Lynde)
Miranda DePencier ジョシー(Josie Pye)
Charmion King ジョセフィン叔母(Aunt Josephine)
Mag Ruffman アリス(Alice Lawson)
Robert Collins(T) ダイアナの父(Mr.Barry)
 
             「赤毛のアン」の大好評によって、制作された続編。TVシリーズのダイジェスト版としての制作。アンブックの「アンの青春」「アンの愛情」を下敷きにしているが、かなり脚色が加わり独自のストーリーが強くなっています。制作スタッフは前作と同じく、映像など完成度の高さには変わりはありません。
ギルバートのはからいによって、アボンリーで教師をしていたアン。腹心の友ダイアナの結婚に心沈み、ギルバートとの仲も自らの理想の高さと若さゆえにうまくいかない日々。そんな中、恩師ミュリエルの勧めによってキングスポートの高校教師になります。厳格な校長に睨まれ、周りの様々な騒音の中、持ち前のバイタリティと誠実さ、豊かな想像力で立ち向かっていきます。そして恋を夢見る少女から、真実の愛に目覚め、美しく教養のある大人の女性へと成長していく姿が描かれています。

この続編をみるにつけ、ミーガンのアン役もすっかり馴染んできているように感じます
アンの夢見がちな少女の性格を持ちながらも、この映画では特に周りのどんな人にも影響を与える強い意志と行動力を見事に演じていると云えるでしょう。脇役陣も前作に続くメンバーをそろえ、マリラ役のコリーン・デューハーストはお馴染みの味わい深い姿を見せてくれます。また、今作のメインの一人ミセス・ハリス役には、アカデミー助演女優賞受賞者のウェンディ・ヒラーを配し、アンの旺盛な行動力とは対照的に威厳とどこかユーモラスな雰囲気のある役によって、映画の味わいをより深めてくれています。
プリンス・エドワード島の風景はあまり見られませんが、冒頭のホワイト・サンドホテルの風景は、想像に浸るアンの姿とマッチしいい雰囲気をみせてくれます。アボンリーの景色は、最後に帰郷したアンを迎えるマリラのシーンや、同行した校長がすっかりアボンリーに魅せられ、それをなんだか自慢げに見守るアンの姿と広がるアボンリーの景色がグッドです。
シカゴ映画祭グランプリ、ニューヨーク映画祭銀賞他、多数の賞を受賞。
                
  Created : 5 Nov 2000